製造業で働き始めると「KY」という言葉が頻繁に使われます。
製造業や工事現場などで『安全第一』という文字や言葉は
見たり、聞いたりしたことがあると思いますが「KY」はそのためのツールの1つです。
「KY」の目的は、
「おはよう!」から始まり、「お疲れさまでした!」と元気に帰ることです。


今から製造業で働こうと考えている方や、初めて製造業で働き始めた方は
「KY」を知って頂き、安全第一でお仕事をしてください。

KYとは何?
KYとは危険予知のことです。
をローマ字にしたときに、危険(Kiken)予知(Yoti)で「KY」と呼ばれています。
冒頭でもお伝えしましたが、「KY」は製造業を中心に使われる言葉です。

そして、こういったKYやKYからの改善などを「KYK(活動)」といいます。
KY活動とは、「職場には常に危険が潜んでいる」を観点にして、
各々が危険な状態に気付き、危険回避や危険個所の改善をしていくことをいいます。
このKY活動を、定着させることで、
「おはよう!」から始まり「お疲れさまでした!」
と、元気に帰ることが可能になっていくんです。
そのためには、各々の感性を高めていく必要があります。
そんな、危険に対する感性を高める訓練のことを
KYT(危険予知トレーニング)
といい、製造業では常に訓練をして、安全に仕事をしているんです。
KYTやってみよう!
KYTのやり方は簡単です。
いらすとや写真、実際の現場を見て、潜んでいる危険を見つけ出すだけです。
危険個所の出し方はこんな感じです。
『〇〇が〇〇なので〇〇になる』
『〇〇しているので〇〇になり〇〇になる』
実は、潜んでいる危険を見つけ出すのは難しいんです。
人はそれぞれ、考え方が違うので、危険レベルも人によって違います。
「これは危険だ!」と思う人もいれば「こんなの大したことない」と感じる人もいます。
この差が、KYでは大きな差になってきます。
なので…

KYT練習
いまから、KYTの練習をしてみましょう。
下のイラストから危険だと思うことを考えてみて下さい。
引用元:㈶中小建設業
- 脚立に乗って作業しているので、バランスを崩し転倒する
- シャッターが急に下がってきてシャッターに挟まれる
- 急に車が動き出し、脚立作業者がバランスを崩し転倒する
- 電源を切り忘れ、電気系統を触ったときに感電する
他にも、期間箇所を見つけることが出来た方はいますか?
そんな危険の可能性を見つけ出し、みんなで共有してください。
そして、見つけた危険をどうやって回避するかを考えてください。
危険個所 | 対策 |
脚立に乗って作業しているので、バランスを崩し転倒する | 安全帯を使用する |
シャッターが急に下がってきてシャッターに挟まれる | シャッターの真下には入らない |
急に車が動き出し、脚立作業者がバランスを崩し転倒する | サイドブレーキの確認及び、車のカギは抜いておく |
電源を切り忘れ、電気系統を触ったときに感電する | ブレーカーを落とす |
こんな感じです。
対策することで、見つけ出した危険からは回避できそうですね。

では、実践編に移りましょう。
KYT実践
では実践です。

引用元:㈶中小建設業
答えは、皆さんが一緒に働いている仲間と話し合って見つけてくださいね。
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まとめ
おつかれさまでした。
KYのことを少しは理解して頂けたでしょうか。

KYとは | 危険予知をローマ字にした時の頭文字をとってKYといいます。 |
KYKとは | 危険予知をして危険を回避したり、危険個所の改善などをする活動のこと。 |
KYTとは | 各々の感性を高め危険個所を見つけるための訓練のこと。 |

KYの目的は…
「おはよう!」から始まり「お疲れさまでした!」
と、元気な姿で出勤して来た時と同じ状態で帰ること。
製造業は常に危険があり、気を抜くと大きな事故につながる可能性があります。
なので、製造会社は「安全」という言葉を口うるさく言うんです。
あなたの健康な身体は1つしかありません。
そのたった1つの身体を守るために会社は「安全第一」を謳うんです。
そして、今から製造業で働こうとしているいる人、働き始めた人は
KYをしっかりと理解して安全な毎日を過ごしてくださいね。
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