QCサークル活動をしている人たち

雑学

【QC活動のやり方】ストーリーや7つ道具を分かりやすく説明してみた

皆さんQCって知っていますか?

製造に携わっている方なら、ご存じだと思いますが、

QCは「quality(クオリティ) control(コントロール)」のことをいい、日本語にすると「品質管理」です。

そんな品質管理を行うことで品質向上を目指す活動のことを「QC活動」といい、

グループでQCストーリーに沿って活動を行うことを「QCサークル活動」と呼びます。

「QCサークル活動」を皆さんに知ってもらいたい!と、ここでご紹介させて頂きます。

QCの歴史

QCの歴史

QCは1931年にアメリカのウォルター・シューハートの書籍にQuality Controlが

書かれたいたことが始まりと言われています。

日本では1956年に日本産業企画で「近代的な品質管理は統計的な手段を採用しているので

統計的品質管理(SQC)」と呼ぶようになり、昭和1960年頃にグループで行う改善活動から

QCサークル活動が始まったといわれています。

QCストーリー

QCサークル活動は、「QCストーリー」に沿って進めていきます。

その「QCストーリー」って何?ってなりますよね。

以下の図を見てください。図の流れでQCサークル活動は進めていきます。

図のように「テーマの選定」から始まり、「現状把握」「目標設定」「要因解析」

「対策の立案/実施」「効果の確認」「歯止め」の順番で進めるのがQCストーリーです。

順番に進めていっても、「効果の確認」で効果がなかった場合は、「現状把握」や「要因解析」に戻り、やり直していきます。

どうでしょう。

これって、製造以外でも使えそうじゃないですか?

実は、サービス業などでもTQC(トータルクオリティコントロール)と呼び活用されているんです。

なので、製造業以外の職種の方も知って損はありません。

考え方は何にでも使えますので、考え方だけでも覚えて頂けると幸いです。

では、「QCストーリー」を1つずつ、ご紹介していきます。

テーマの選定

はじめに行うことは、何をテーマに活動を行うか決めることです。

各自が「困っていること」「改善したいこと」や部門方針・生産性や効率の問題などを

テーマ出し、グループで話し合い、解決したいテーマを決定します。

例えば…

テーマ決定

  • 緊急性の高い品質問題
  • 品質を落とす納期の問題
  • 発生した問題
  • 日常で困っていること
  • いずれ発生すると予測される問題

こんなことを具体的に出してテーマを決めていきます。

ここでは、解決したいテーマを決めるだけなので、
問題に対して「何をする?」といったことは、この段階では話す必要はありません。

現状把握

テーマが決まったら、「現状把握」に進みます。

ここでは、決まった解決したいテーマに対して、いまどうなっているのか?を確認します。

この時に考えるのは、5w1hで考えてみて下さい。

5w1hとは「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのようにして」で文章や言葉にすることです。

5w1hで、明確になった問題事項に対して、グラフなどのデータを作成し、

誰が見ても問題が分かりやすいようにします。

そして、「これが一番の問題だ!」という問題の元凶を見つけ出します。

目標設定

現状把握で見つかった問題の元凶に対して「目標設定」をします。

目標は「早起きを頑張ります!」みたいな気持ちではなく、

「何を」「いつまでに」「どうするのか?」を明確にし、

後で評価が出来るように数字で目標を立てることを意識しましょう。

目標の決定

  • 生産性を10%向上する
  • 廃棄物コストを月5万円削減する
  • 人件費を10%削減する

こんな感じで、しっかりと評価できる目標を立ててください。

要因解析

目標が決まったら、その目標を達成させるために、問題の原因を追究する必要があります。

問題には、必ず原因があります。

原因を見つけ出すために「なぜ問題が発生したのか?」を考えていきます。

はてな

  • 人が足りないから
  • 道具がないから
  • 手順が多すぎるから
  • 設備が古いから
  • 知識がないから

とても簡単に出していますが、原因と思われること出していきます。

たくさん出した原因から「着目する原因」を見つけ出すのが「要因解析」です。

ここでpointです♪
原因を出すときは4Mで出していくことが前提です。4Mとは「人」「設備・システム」「方法」「物・材料」です。

対策の立案/実施

着目する原因が特定されたら「対策の立案」です。

要因解析から出てきた「着目する原因」に対してどうすれば改善できるかを考えます。

例えば…こんな感じ

着目した原因 対策の立案
道具がないから 道具を用意することで作業効率をあげる
手順が多すぎるから 手順を見直すことで無駄な作業を無くし効率をあげる
知識がないから 教育を行うことで知らないから出来ないを無くし効率をあげる

とても簡単な対策かも知れませんが、今まで出来ていなかったから問題だったんです。

簡単な対策であっても、これを対策することで問題が解決するなら大成功です。

対策が決まったら次は「対策の実施」ですね。

効果の確認

対策を実施したら、ついに「効果の確認」です。

目標の設定は評価の出来る数値目標にしていましたよね。

目標数値に対してどうなのか?目標達成?未達成??

結果、目標を達成出来ていなかった場合は「現状把握」や「要因解析」に戻り

目標を達成出来るように再検討していきます。

最終的に目標達成で完了です。

目標達成で喜ぶ女性

歯止め

全てが完了したら「歯止め」を行います。

歯止めとは、また同じことが発生しないように対策することです。

対策といっても、

新たなルールが出来た場合は、ルールを忘れないように標準(説明書)を作成したり、

張り紙をして間違いが起きないようにするなどが再発防止などは「歯止め」になります。

ここまでやって「QCストーリー」は完了です。

流れや考え方は理解出来たかもしれませんが、何らかのツールがないと出来ないですよね。

スムーズに進めるために、今から「QC7つ道具」について、ご紹介します。

QC7つ道具

7つ道具

次に、ご紹介するのは「QC7つ道具」です。

「QC7つ道具」とは「QCストーリー」を進めるにあたり、

統計や分析するためのデータとして活用される7つデータです。

この7つの道具を活用して進めると、とても分かりやすい資料を作ることが出来ます。

では、いまから「QC7つ道具」を1つずつ、ご紹介していきます。

パレート図

決定したテーマに対して「何が問題なのか」を問題ごとに数値の大きい順に並べた図です。

棒グラフと折れ線グラフを1つの図に表します。

この図で何が重要な問題かが明確になりますので、重要度や優先度を決定していきます。

QC7つ道具(パレート図)

引用:ロボット.com

テーマに対して問題点を数値化したり、何に時間がかかっているかを数値化したり、

テーマで決定した作業などに対して、何が大きく占めているのかを、

誰が見ても分かるようにグラフにします。

現状把握や効果確認でよく活用されるグラフです。

チェックシート

チェックシートは日常的に使われているものと基本は変わりません。

チェックシートのメリットは、誰がチェックしても同じ評価が出来るということです。

毎日点検している内容をチェックシートに「〇✕」や「点数化」して書き込みます。

「✕」が多いということは異常が多いということになります。

点数が高いほうが良いのであれば、点数の低いものは、異常が多いということになります。

QC7つ道具(チェックシート)

引用:ロボット.com

グラフ

複数のデータをパッと見てわかるように折れ線グラフや円グラフ、蜘蛛の巣グラフにして

数値比較が容易に出来るように表現します。

棒グラフは他でも使用出来るので、

ここで良く活用されるのは「折れ線グラフ」や「蜘蛛の巣グラフ」でしょうか。

QC7つ道具(グラフ)

引用:ロボット.com

ヒストグラム

これは、製造現場で良く活用されているものです。

データを一定範囲で分け、分けた範囲で不良などが起きていないかを確認するグラフです。

例えば…こんな感じ

  • 1つ設備に対して1時間ごとの生産量を確認する
  • 複数の設備ごとに、1日に発生した不良の数を確認する
  • 生産量を100ごとに分け、分けた100の中にどれだけ不良があるか確認する

そんな、範囲で分けられたものを以下のようなグラフにします。

棒グラフの高い部分が明確になり、ここが改善ポイントになります。

QC7つ道具(ヒストグラム)

引用:ロボット.com

特性要因図

特性要因図は、別名を魚の骨と呼ばれていて、問題点を4Mを使って見つけ出す図です。

テーマに対して「なぜ〇〇ができないのか?」を問いかけ、

4M(人・物・設備・方法)に分けて出し、着目すべき問題点を明確にします。

※特性(結果)=「なぜ〇〇ができないのか?」

QC7つ道具(特性要因図)

引用:ロボット.com

散布図

散布図とは、図にXY軸に対して結果を点で表した図です。

例えば、「X軸を不良件数」「Y軸を時間」にした場合、

時間に対して不良がどれだけあったかが点で表されるといったものです。

他にもY軸を「天候」「温度」などにして不良件数を出したりします。

QC7つ道具(散布図)

引用:ロボット.com

管理図

管理図は3本の基本線に対して、結果がどうだったのかを表す図です。

3本の基本線とは、「上方管理限界」「中心線」「下方管理限界」といい、

3本線を基準にして、時系列でグラフにすることで異常な数値を見つけ出すというものです。

QC7つ道具(管理図)

引用:ロボット.com

その他

ここまで7つ道具をご紹介してきましたが、他にもたくさんの道具があります。

今から、ご紹介するのは私が良く活用しているものですので、良ければ活用して下さい。

マトリックス

マトリックスは、テーマ選定で良く活用しています。

困りごとや問題事項など、複数出たテーマ候補の中から

何をテーマにして活動するかを決定するときに「マトリックス」を活用します。

複数のテーマ候補を「現実性」「緊急性」「コスト」などで評価して決定します。

QC7つ道具(マトリックス)

引用:品質管理のキホン

系統図

系統図は、目的に対してどんな手段があるかを、少しずつ細分化していくことで、

目的を達成するための手段を決定するのに、分かりやすく図にしたものです。

簡単にいうと、目標を達成するための道順を決めるものです。
い決まった道順を歩きながら、対策を決定するったところでしょうか。

QC7つ道具(系統図)

引用:品質管理のキホン

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

ちょっと長かったですよね?
お疲れさまでした。あともう少しだけお付き合いをお願いしますね♪

QCサークル活動を行うためには、「QCストーリー」と「QC7つ道具」を上手く活用すると

とても分かりやすく、しっかりとした改善活動をすることが可能になります。

「QCストーリー」とは「テーマの選定」から始まり「現状把握」「目標設定」「要因解析」

「対策の立案/実施」「効果の確認」「歯止め」の順で進めます。

ストーリーに沿って「QC7つ道具」を活用すると、良い改善活動に繋がるというものです。

7つ道具は全て使う必要はありません。

使いやすい道具をあなた自身が決めて、工夫しながら活用してください。

因みに私は、

  • テーマの選定に「マトリックス」
  • 現状把握に「パレート図」「グラフ」
  • 要因解析に「特性要因図」
  • 対策立案に「系統図」
  • 効果確認に「パレート図」「グラフ」
  • 歯止めに「マトリックス図」「チェックリスト」

こんな感じです。全てを使いこなすのは結構難しいので、7つ道具から使える図を極めてみて下さいね♪

QCサークル活動の目的は品質向上ではありますが、

グループで活動するのでコミュニケーションツールとしても有効だと考えています。

せっかく活動するなら、あなた自身がプラスになるように活動に参加してみて下さいね。

 

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てら

某鉄鋼メーカーで総務をしています。趣味レベルで活動しているスポーツ関連や、さまざまな経験から自己啓発、ブログ初心者向けの情報を発信していきます。

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